認定のハードル

病んでいる人非器質性精神障害は、判断が容易ではない部分を持っています。精神障害の程度に応じて3段階に区分されますがこれも簡単ではありません。第9級、第12級、第14級の3つに分かれますが、交通事故との因果関係が認められなければいけないのは大きな条件です。これが非常に難しい部分で、外的な損傷のように、判断することができない部分を持っています。医学的見地という部分でも認定することができますが、心の部分になってくる非器質性精神障害の場合には、因果関係を客観的に把握するのは難しいでしょう。

さらに、いつ発症したのかという問題もあります。これが交通事故が原因で発症したか同課につながりますが、総合的に判断していかなければいけません。因果関係が認められても、本人の性格などに起因する部分が高まれば、慰謝料は減額されることになるでしょう。素因減額と呼ばれますが、他に発症原因がないことを証明しなければいけないといえます。

医学的に証明しなければなりませんし、ただ訴えても後遺障害に認められることはありません。そのため、交通事故に遭った段階で専門医の診断を受けるなど速やかに行動するとともに、弁護士などの専門家の力も必要になってくるでしょう。

後遺障害の判断基準

脚交通事故の被害によって、精神的に苦しむことが出てきます。非器質性精神障害が、後遺障害として認定されるためには、精神症状と能力に関する判断項目に該当することが必要です。神経症状とは、抑うつ状態や不安の状態、意欲の低下の状態などがあります。全般的に表れることもありますし、自発性が失われてしまうこともひとつの症状です。幻覚や妄想性の状態、記憶や知的能力の障害も精神症状として認められます。かなり広範囲の症状が認定されることがわかるでしょう。

能力に関する判断項目としては、一番大きなものになるのが身辺日常生活でしょう。例えば、入浴することができなくなり、清潔な生活ができなくなるといったことが該当します。食事に関しても、一定間隔で規則的に食事ができるかどうかが大きなところです。更衣も含まれていきますが、これ以外に動作が現れることもあります。これも加味されることになり、判定されることになるでしょう。

仕事や生活の積極性がなくなることも判断基準です。さまざまなことに関心が亡くなり、仕事でも勤務時間などが守れなくなってしまいます。普通の作業ができなくなり、他人との意思伝達が亡くなるなどは、判断基準となるでしょう。

交通事故と精神的障害

事故交通事故に遭う状況は、日常生活にあることではありません。異常なことであることは間違いなく、精神的なダメージも受けることにつながります。交通事故は、恐怖でしかありません。自分の生命の危険も感じることになるのですから当然ですが、これがPTSDを引き起こしてしまう原因になることも少なくありません。体の怪我が長引き、精神的に後遺障害というかたちで残ることもあります。交通事故が引き金になるうつ病は少なくなく、かなりの人が悩んでしまうことになるでしょう。

トラウマになってしまったりする精神的障害も、交通事故がなければ本来起こることはありません。そこで、非器質性精神障害と呼び、交通事故の後遺障害として考えるようになりました。脳の組織が損傷したりすることを伴っていないことが特徴であり、高次脳機能障害などとは区別されています。外傷性神経症や不安神経症、強迫神経症といったこともあげられますが、統合失調症などまでさまざまなかたちが認定されるようになりました。

認定されるようになるためには、基準に該当することが重要になってきます。厚生労働省が通達したものであり、性神経症のうち一つが認められるだけではなく、能力に関する判断項目にも認められなければいけません。わかりにくい部分があることも確かですが、それで苦しむこともまた事実です。参考にしていただくとともに、専門医とともに考え、弁護士などの専門家とも進めていく必要があるでしょう。